うさぎが出産するブログ

米国ニューヨークの駐妻の妊活と出産を綴っていきます。

コロナ下のニューヨーク

記録を兼ねて、到着直後のニューヨーク生活についても振り返ってみます。

今となっては信じられないことも色々ありますが、当時は異様な緊張感に包まれていたのでなすすべもなく適応していた感じがします。

 

到着後、二週間ほどは自主隔離期間ということで、家に閉じこもって過ごしました。

夫が一人暮らししていた家にそのまま入居。

もともと私が長期休暇で訪ねたり、二人暮らしに合流した時のためにと、候補の中では広めの物件を選んでいたのが本当に良かったです。

二人でのステイホームもストレスなく過ごせました。

航空便で送った荷物(身の回りのもの+α)も速やかに届いてありがたかったです。

船便はなんやかんやで二ヶ月ほど届かず、夏物がなくてH&Mに駆け込みました。

コロナで物流全体がスローペースになっていたようだったのでやむなし。

 

日本ではワンルームに住んでいたのですが、こもっているととにかく運動不足になるのと、気持ちの切り替えがしにくくしんどかったので……

働く時間や外出している時間が長く、寝に帰るだけ!という時はまったく問題を感じなかったのですが。

家で長い時間を過ごすようになって初めて、部屋を快適な状態に保つことの大切さに気付きました。

少し狭くても散らかってても、何とも思ってなかったです。はい。

 

その後、在留届を出すため、パークアベニュー沿いにある在ニューヨーク日本国総領事館へ。

途中通るタイムズスクエアもブロードウェイも、立入禁止ででもあるかのように人がいませんでした……

たまーに歩いている人に会うと、ゴム手袋をしていたりという光景も。

今は見ることはありませんが、当時はどのくらいの警戒が必要なのかわかりませんでしたから、対策が人によってマチマチだったりしましたね。

エレベーターのボタンを必ずみんな肘や手首で押していたのも印象的でした。

(日本では、欧米ほどの爆発的な感染状況ではなかったこともあり、そこまではしていない人が多かった)

ああ渦中の都市にやって来たんだなあと、人のちょっとした動作から実感していました。

今はみんな普通に指で押しています笑

 

なお領事館には年度の変わり目ということもあってか、何人かの来館者がいました。

入口での入館手順なども特に変わったところはなく、平常通りのサービスが提供されていたと記憶しています。

なので在留届の提出自体は問題なくできました。この頃は予約も必要なかったです(現在は来館しての手続きはWeb予約制になっています)。

 

ニューヨークで最もパンデミックが切羽詰まっていた頃は、スーパーで買い物をするにも店外に並んで待っていたという話。

しかし、幸い私の到着後は入店制限のために並ぶことはありませんでした。

マスクをしていれば普通に買い物ができました。

対人レジよりセルフレジに並ぶ人が圧倒的に多いのが印象的でしたが。

なお、スーパーやドラッグストア以外の物販のお店は閉まっているところがほとんど。

ニューヨーク土産の販売店などは、今年春以降にワクチンが行き渡り始めてようやく完全復活したなという印象でした。

 

レストランなども一律閉鎖になっていたため外食はできず、家で作った食事を食べ、娯楽と言えば散歩か映画か読書、というある意味健康生活。笑

今でこそデリバリーサービスの自転車がガンガン行きかっているニューヨークですが、この頃は皆無。

人の手を経て食べ物を受け取ること自体に、かなり抵抗感があったんだなと思います。

今は気を付けていないとデリバリーサービスの自転車に轢かれそうになります。

思えばこの頃は、デリバリー労働人口は買い物代行などにシフトチェンジしていたのかもしれません。

 

日課は毎日昼に、テレビでクオモ知事のブリーフィングを確認すること。(毎日の数字の報告+感染拡大防止の呼びかけ+ちょっといい話)

領事館からブリーフィングの邦訳メールも送られていてありがたかったです。

その後セクハラ問題や、コロナ死者数の隠蔽などで彼が辞任するとは夢にも思わなかった……

この頃は完全にニューヨーク州のヒーローでした。

大統領選に出てくれないか、という声があったのも今は昔。

 

出歩くことはあまりできませんでしたが、ニューヨーク公共図書館やメトロポリタン美術館、国連見学と言った自分的にマストなスポットは、以前に踏破していたのでとくに不満もなく。

唯一、「ニューヨークに住んだら公共図書館に通って勉強するんだ!」と思っていたのができなくなって残念でした。

図書館はかなり長期間にわたって閉鎖されており、再開したのはパンデミックから一年ほども経ってからだったかな?

ただ、開いてないもんは仕方ない。

暖かくなってきた頃、屋外なら大丈夫かなーということでセントラルパークに出かけたりしたのがささやかな外出でした。

5月か6月だったと思いますが、巣ごもりに限界を感じたニューヨーカーたちでめっちゃ賑わっていました。

 

そうした新しい生活リズムにも数ヶ月で慣れ、いよいよ妊活が始まってまいります。

 

 

 

ニューヨーク生活のはじまり コロナ下の渡米

まずはニューヨーク生活のスタートから振り返ってみたいと思います。

 

私が渡米してきたのは2020年4月で、夫はその1年ほど前から既にニューヨークで働き始めていました。

1年のタイムラグを経て、さあ渡航しようという時にパンデミックが発生、ニューヨークは一挙にゴーストタウンと化しました。

2020年3月中旬ごろから、加速度的に状況が悪化して行ったのが思い出されます。

レストランや公共施設が閉鎖になり、タイムズスクエア無人になり……と現地から贈られてくるニュースや写真が日々衝撃的なものに。

 

日本でも、トイレットペーパーやマスクの買い占め・転売が横行したり、全国の学校が休校になったりと、3月になってからはかなり物々しい状況。

2月ごろからダイヤモンドプリンセス号の停泊も話題になっていたし、コロナ発祥の地とみられる中国に近いこともあって、警戒は早くからありました。

(2月には都内のところどころに「武漢加油」と当地を励ますメッセージが貼られていたのが懐かしいですね……その後、全世界が応援してる場合じゃなくなるとは)

私自身の勤務先も自宅待機に近い状態になり、その中での引っ越し準備となりました。

しかし、4月初旬に渡米する予定だったのが、なんやかんやで少し様子見をすることになります。

 

自分と夫の考えとしては、日米国境が封鎖になったらまずい!というのが一番の心配でした。

この頃、ヨーロッパから米国への外国人の入国はすでに規制されていました。

もし、離れ離れの状態でどちらかがコロナにかかったり、独り暮らしの状態で重症化したりしてしまったら、と思うと「早く合流するしかない!」と焦りが募ります。

自由な移動ができれば、一日二日かかっても、日本から駆け付けることは(理論的には)できるわけですが、鎖国になってしまったらそれも無理。

日米関係を考えると、国境封鎖はよほどのことがない限りないけれど、でも日本の状況がいつ悪化しないとも限らないし、というのが最大の懸念。

 

周囲の方からはたいへん心配していただき、「今ニューヨークに行くのはまずいんじゃ……」と度々言われました。そりゃそうですよね笑

現地ではセントラルパークに野戦病院ができたり、海軍の医療船が来たり、医療崩壊の瀬戸際で戦っていた状態だったので。

しかし、4月中旬に1日当たりの新規感染者数が減少に転じたのを見て、すかさず渡航することにしました。

きっとここからは好転する!と賭けに出たのと、離れ離れの間にお互いに何か起こったら、という心配を解消するためです。

「本当に行くんかいな……」と半ばひきつつも、サポートしてくださった方々には本当にお世話になりました。

 

いざ渡航という日、家を引き払って都心のホテルに泊まったのですが、こちらも見事にゴーストタウン化していました。

自宅近くはむしろ、出勤を控えた人々で賑わっているくらいだったのですが。

当日向かった成田空港ももちろんガラガラ、ほぼ無人でした。

機内も定員の10%にも満たない人しかいない状態です。

異常事態感は満載でしたが、行程上のトラブルもなく、体調を崩すこともなく、無事にニューヨークに到着。

機内のCAさんたちのご対応が、一人当たりの担当人数が少ないせいか、いつも以上にフルパワーだったのが印象的でした。

こんな時でもおもてなし精神を忘れないプロフェッショナル魂、すさまじい。

いつも入国審査で何十分も並ぶことになるJFK空港ですが、この日は秒で出てこられました。

成田空港と同様のガラガラ状態でした。

 

その後、到着ロビーへ迎えに来てくれた夫と合流して、市内の家へ。

荷物が大きかったのと、公共交通に乗るのが憚られたので、Lyftを利用しました。

誰も来てくれないかもと思いきや、意外とすんなり乗車できて安堵。

高速道路の混みやすいエリアや、マンハッタン市内の渋滞で時間がかかることがままある車移動ですが、この日はサクッと通過できました。

思えば、車の交通量はかなり少なかったものの、歩いている人はニュースの写真で見るより多かった気がします。

ステイホームでむしろ住宅エリアには人が多くなっていたのと、この頃は乗り物に乗るより歩いたほうが安全ということで、徒歩移動の人が増えていたからかもしれません。

タイムズスクエアのような観光地はもちろん無人でしたが、そういったインパクトの強い地点のほうがよく報道されていたんだなと思った次第です。

 

というわけで、ひとまず渡航はつつがなく終えたうえでニューヨーク生活が始まりました。

この頃は自主隔離で14日間の自宅待機が義務付けられていましたので、大人しく巣ごもり生活を始めました。

日本と東海岸の時差はいつも適応にかなり時間がかかるので、ステイホーム生活はゆっくりの適応で良かったことが、唯一良い点だったかもしれません。

 

 

 

このブログについて

初めまして。

ニューヨークで駐妻をしております、うさぎと申します。

もうすぐ一児の母になります。

米国駐在生活中の妊活~出産について、どなたかの参考になればと思いブログに書くことにいたしました。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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